モーリス・ブランショ「第三類の関係」『終わりなき対話』(解題:上田和彦)

<他者>とは人間そのものであろうが、この人間を通じて、<主体>の人格=人称としての権力にも、非人格的=非人称的な真理の権力にも露見しない何かが私に到来する。(邦訳 p.170)

解題によれば、『終わりなき対話』はレヴィナス『全体性と無限』への応答。レヴィナスが提示した他者を、ブランショはこの論考で「「中性的なもの」の次元に属するものとして読みかえていく(解題 p.186 上段)」。
解題の文章では、レヴィナスブランショの共通項として「倫理」を軸に、汝を殺す欲望について書かれる。