田崎英明『ジェンダー/セクシュアリティ』

ジェンダー/セクシュアリティ (思考のフロンティア)

ジェンダー/セクシュアリティ (思考のフロンティア)

言語を装置とは別の平面に展開できないものだろうか。……言語を、誰もけっして、「私」のものとは思えないように使うこと。誰が読んでも、「これは私の言語ではない」と呟くことしかできないように用いること。まずは、言語に対する「私」の支配権(サディズムの基本はこれである)を放棄すること。

「わたし」から「自己」への移行ないし逸脱のために。