修論は、二部構成+序論結論というかたちで落ち着いてきた。
終わりがうっすら見えてきて一安心している。

今回論文を書いていて、書いた後破棄するような無駄な箇所がいまのところほとんどない。
今年、査読つきの研究ノートを一本仕上げたとき、特にリライトを要求されたあとの原稿修正で、査読コメントと編集の人のアドバイスを受けて書きなおす作業で結構文章を修正したが、そのおかげで論文が体裁として何を要求するかの基礎が身についたのだと思う。
具体的にいえば、常に論の一貫性、ストーリー性を意識して文章を書き進めること。自分がバタイユの文章のなかに見出した解釈を裏付けるような引用、論述の心がけ。節と節、章と章のあいだのつながりの意識など。研究者や文章を書くひとにとっては、もしかしたらそんなことは当たり前で、学ばなくともできる人はいるのかもしれないが、わたしはこういった文章の書き方は学んで研鑽しなければたどり着かなかったなと思う。